第48回共通 午前71~80

第48回共通過去問題

48-A-71 立位姿勢で、頭上からバーべルを肩まで下ろす時に遠心性収縮となる節はどれか。

1.上腕二頭筋

2.腕橈骨筋

3.大菱形筋

4.前鋸筋

5.広背筋

 

正答 4

バーベルを上げる時(求心性収縮)と下ろす時(遠心性収縮)は同じ筋が働くので、上げる時の筋を考えた方がわかりやすい。

作用する筋は肩甲骨外転筋、肩関節屈筋・外転筋、肘関節伸筋である。

1、2.上腕二頭筋、腕橈骨筋は肘屈曲に作用する。

3.大菱形筋は肩甲骨内転に作用する。

4.正しい。前鋸筋は肩甲骨の外転に作用するため正しい。

5.広背筋は肩の伸展に作用する。

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48-A-72 足部の運動で正しいのはどれか。

1.外がえしには長母指伸筋が関与する。

2.後脛骨筋は立位で横アーチの維持に働く。

3.距腿関節では足関節背屈位で内外転が可能である。

4.内がえしの運動は第2趾の長軸を中心として生じる。

5.踵腓靱帯は距骨下関節における外がえしを制限する。

 

正答 2

1.外がえしには長趾伸筋、第3腓骨筋、長・短腓骨筋が作用する。長母指伸筋と前鋸筋は内がえしと背屈に作用する。

2.正しい。横アーチには長腓骨筋、後脛骨筋が働く。

3.距腿関節では足背屈時の内外転はおこらなず、底屈時にはわずかに内外転する。

4.内がえしは足部の回外・内転・底屈の複合運動である。第2趾の長軸を中心として生じるのは回外・回内である。

5.踵腓関節は外側靭帯であり、内がえしを制限する。三角靭帯が内側靭帯で外がえしを制限する。

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48-A-73 安静立位姿勢における重心線の通る位置で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.耳垂の前方

2.肩関節の前方

3.大転子の前方

4.膝蓋骨の後方

5.外果の後方

 

正答 2、4

1.耳垂(のやや後方)を通る。

2.正しい。肩峰(肩関節の前方)を通る。※肩関節の頭部は後捻しているため、肩関節から見ると肩峰は前方となる。

3.大転子(股関節の後方)を通る。

4.正しい。膝蓋骨の後方(膝関節の前方)を通る。

5.外果の前方を通る。

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48-A-74 健常成人が歩行速度を上げた場合の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.歩隔の拡大

2.歩行率の増加

3.重複歩距離の増加

4.両脚支持期の延長

5.重心の左右移動の増加

 

正答 2、3

歩行速度を上げる場合は歩幅(重複歩距離)と回転率(歩行率)を上げる。

歩隔、両脚支持期、重心の左右移動は減少する。重心の上下移動は増加する。

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48-A-75 疾患と病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。

1.多発性硬化症――――――脱髄

2.Binswanger病――――――感染

3.Huntington病――――――炎症

4.Creutzfeldt-Jakob病―――出血

5.Charcot-Marie-Tooth病――虚血

 

正答 1

1.正しい。多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患である。

2.Binswanger病は大脳白質の虚血(多発性梗塞などで生じる)でおこる。

3.Huntington病は大脳基底核の変性疾患である。

4.Creutzfeldt-Jakob病はプリオンによる感染症である。

5.Charcot-Marie-Tooth病は末梢神経の変性や脱髄疾患である。

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48-A-76 重症筋無力症を合併することが多いのはどれか。

1.肺癌

2.乳癌

3.中皮腫

4.胸腺腫

5.食道癌

 

正答 4

重症筋無力症では胸腺の異常が多くみられる。

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48-A-77 ウイルスによる感染症はどれか。

1.トキソプラズマ

2.ジフテリア

3.カンジダ

4.トラコーマ

5.帯状疱疹

 

正答 5

1.トキソプラズマ症は単細胞生物トキソプラズマによる感染症である。

2.ジフテリアは細菌(ジフテリア菌)による感染症である。

3.ガンジダ症は真菌(カビ)による感染症である。

4.トラコーマ寄生生物であるクラミジア・トラコマチスによる感染症である。

5.帯状疱疹は水痘ウィルス(ヘルペスウィルス)による感染症である。

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48-A-78 くる病の症状でないのはどれか。

1.低身長

2.漏斗胸

3.骨痛

4.円背

5.O脚

 

正答 解なし(すべて症状)

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48-A-79 葛藤が麻痺や失声などの神経症状となって現れるのはどれか。

1.解離

2.昇華

3.心気

4.転換

5.抑圧

 

正答 4

1.解離は解離性神経症害で出現するもので、健忘、遁走、昏迷、多重人格などがおこる。

2.昇華は防衛機制で、社会的に受け入れられない行動を社会的に受け入れられる行動によって満たすことである。イライラをバッティングで晴らすなど。

3.心気は健康であるにもかかわらず、自分は重大な病気にかかっていると思うものである。

4.正しい。転換症状には、運動麻痺、感覚麻痺、けいれん発作などがある。

5.抑圧は防衛機制で、受け入れられない感情を抑え込んでしまうものである。

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48-A-80 Eriksonによる発達段階と獲得すべき課題の組合せで正しいのはどれか。

1.学童期――親密

2.青年期――生産性

3.成人期――勤勉性

4.中年期――同一性

5.老年期――統合

 

正答 5

1.学童期の課題は勤勉性である。

2.青年期の課題は同一性である。

3.成人期(成人期前期)の課題は親密性である。

4.中年期(成人期後期)の課題は生殖性である。

5.正しい。

※乳児期の課題は信頼性である。幼児期前半の課題は自律性である。幼児期後半の課題は自主性である。

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