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第48回OT 午前11~16

第48回作業療法国家試験

48-A-11 38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴った上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。

この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。

1.超音波療法

2.赤外線療法

3.低周波療法

4.ホットパック

5.パラフィン療法

 

正答 3

多発性硬化症には温熱療法は禁忌であるため、超音波療法、赤外線療法、ホットパック、パラフィン浴、極超短波療法などは禁忌である。

低周波療法は痙縮の治療として、機能的電気治療(FES)が用いられる。

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48-A-12 60歳の男性。合併症のない急性心筋梗塞。厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラムが終了し退院時指導を行っている。

安静時心拍数が70/分であった場合のKarvonenの方法による運動時の目標心拍数はどれか。ただし、予想最大心拍数は220-年齢とし、係数は0.5とする。

1.100

2.105

3.110

4.115

5.120

 

正答 4

Karvonen法では目標心拍数を以下の計算式で求める。

目標心拍数=(予測最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度係数+安静時心拍数

これを当てはめると、

目標心拍数=((220-60)-70)×0.5+70=115/分となる。

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48-A-13 54歳の女性。糖尿病性末しょう神経障害。インスリンによる治療を受けている。低血糖発作の既往が指摘されている。

作業療法中、この患者に現れる初期の低血糖発作で可能性が高いのはどれか。

1.発汗

2.複視

3.けいれん

4.行動異常

5.意識障害

 

正答 1

低血糖発作の初期症状として、空腹感、あくび、悪心、手足のふるえ、発汗、計算力低下などがみられる。進行すると視力低下、複視、意識障害意識障害のための行動異常、けいれんなどがみられる。

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48-A-14、15

次の文により、14、15の問いに答えよ。

70歳女性。Alzheimer型認知症の診断を受けデイケアを利用しながら自宅で生活を続けている。独歩での移動は可能であるが、屋外では道に迷う。IADLは全介助である。感情のコントロールができなくなり、デイケア施設職員に文句を言ったり介護に抵抗することもある。

48-A-14 この患者に特徴的にみられる症状や障害で正しいのはどれか。

1.幻視

2.人格変化

3.意識混濁

4.不全片麻痺

5.視空間認知の障害

 

正答 5

1.幻視はLewy障害型認知症の特徴である。

2.人格変化はPIck病の特徴である。

3.Alzheimer型認知症では意識障害はおこらない。脳血管型認知症では意識障害やけいれん発作がおこることがある。

4.不全片麻痺は脳血管型認知症の特徴である。

5.正しい。屋外で道に迷うなど視空間認知の障害がみられる。

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48-A-15 この患者に対するデイケアプログラムで優先すべき目標はどれか。

1.気分の安定

2.買い物の練習

3.対人関係の改善

4.家事動作の練習

5.短期記銘力の向上

 

正答 1

認知症患者のデイケアの目的は安心、安定して、快適に過ごしてもらうことである。機能の向上やできないことに対してできるようにするなど能力向上は目標としない。

1.正しい。「感情のコントロールができなくなり、」とあることから、適切な接し方や環境設定を行い、気分の安定を図る。

2、4.買い物や家事については全介助であり、練習を目標とすることはない。できること、慣れていること、昔からの馴染みのものなどを取り入れる。

3.対人関係など能力向上は目標としない。

5.短期記銘力など機能向上は目標としない。

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