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第48回OT 午前6~10

第48回作業療法専門過去問題

48-A-6 35歳の男性。生来健康であった。転倒し右肘頭骨折を受傷した。術後のエックス線写真を下に示す。骨折部や全身の状態は良好である。

この患者の作業療法で最も注意すべき合併症はどれか。

 

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1.偽関節

2.変形治癒

3.遅延治癒

4.異所性骨化

5.Sudeck骨萎縮

 

 

正答 4

肘頭骨折後、Kirschner鋼線で引き寄せ締結法を行っている。この術式は、適切に固定できれば術直後から動かすことが可能である。

1、3、5.骨折部位や全身状態は良好であり、35歳の男性ということもあり、遅延治癒や偽関節、Sudeck骨萎縮はみられない。

2.引き寄せ締結法で固定しており、変形はみられない。

4.正しい。異所性骨化は、過度の関節可動域訓練などでおこることがあるため、注意が必要である。

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48-A-7 76歳の女性。右大腿骨頸部骨折を受傷し、後方侵入による人工骨頭置換術を受けた。

術後3週間に実施する動作で安全性が高いのはどれか。

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正答  5

後方侵入による人工骨頭置換術では、股関節の屈曲・内転・内旋の複合運動および、過屈曲が禁忌である。

1.床に座る動作では股関節が過屈曲、内転する。

2.低めのソファに座ると股関節が過屈曲する。

3.図のように浴槽をまたぐと、股関節の屈曲・内転・内旋の複合運動となる。

4.図の靴を履く動作では、股関節が過屈曲となる。

5.正しい。股関節への負担を避けるために、リーチャーを使って床の物を拾うのは良い。

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48-A-8 68歳の女性。関節リウマチ。右利き。夫との2人暮らし。肩関節と肘関節に可動域制限はない。膝関節痛の鎮痛のために座薬を用いている。手関節痛が強いときには夫が家事を行っているが、できるだけ自分でやりたいという気持ちが強い。手指の写真とエックス線写真とを下に示す。

この患者に対する自助具で適切なのはどれか。2つ選べ。

 

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正答 1、5

この患者では、手関節の強直、左母指のZ変形がみられる。肩関節、肘関節の可動域制限はないことから、リーチを補うための自助具は必要ないと考える。

1.正しい。ドアにノブをつけることで、手指や手関節への負担を軽減することができ

る。

2.図はキーボードカバーであり、失調や不随意運動がある患者に用いる。

3.図はリーチを補うための座薬挿入用自助具である。

4.図は長柄櫛であり、リーチを補う自助具である。

5.正しい。角度付き包丁で、手関節の強直があって、包丁を持つ際に撓屈、尺屈ができなくでも包丁を使用することができる。

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48-A-9 正常発達の子どもの姿勢を図に示す。

この時期に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査表に示される項目で獲得できているのはどれか。

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1.ガラガラを振る。

2.人見知りをする。

3.身ぶりをまねする。

4.ひとりで座って遊ぶ。

5.音声をまねようとする。

 

正答 1

図は腹臥位で両肘を床から浮かせ体をそらせている。これは生後4~5か月でみられる。

1.正しい。ガラガラを振るのは生後4~5か月である。

2.人見知りをするのは生後10~11か月である。

3.身ぶりをまねするのは生後9~10か月である。

4.ひとりで座って遊ぶのは生後7~8か月である。

5.音声をまねようとするのは生後10~11か月である。

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48-A-10 45歳の女性。2~3年前から上肢の筋力低下の進行と嚥下障害が認められ、筋萎縮性側索硬化症と診断された。現在、上肢の筋力はMMTで肩関節周囲2、手指筋2、頸部・体幹筋と下肢は3。移動は車椅子介助、車椅子への移乗も軽介助を必要とする。食事はポータブルスプリングバランサーを使用して自立しており、その他のADLは全介助となっている。音声によるコミュニケーションは可能だが、呼吸機能は徐々に低下している。

この患者に今後導入が予想されるコミュニケーション機器はどれか。2つ選べ。

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正答 3、5

1.図は喉頭がんなどで喉頭を摘出した患者が発生機能を得るために用いる人工喉頭である。

2.図は聴力低下がある高齢者などに用いる小型メガホンである。

3.正しい。図は透明文字盤で、目の動きによって文字を伝えることができる。

4.図は大きな数字の電話機で、視力障害がある場合や、手指の巧緻性の低下がある場合に用いる。

5.正しい。図は顔面筋のセンサーを利用した意思伝達装置(パソコン)である。

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